本日の展望-20190416

16日の日本株は反落が警戒されている。15日の米国株市場では、NYダウが前週末比27ドル安で終了した。


米国株市場では決算発表が本格化するなか、ゴールドマン・サックスの決算内容が失望となった。今週以降に相次ぐ決算発表への警戒感や19日以降の実質連休もあり、米国株は高値警戒売りに押されている。

原油相場も下落。リスク選好に歯止めをかけたほか、資源エネルギー株を圧迫させている。ロシアの財務相は13日、米国とのシェア競争でロシアとOPECが増産を決定する可能性があるとの見解を表明。仮に増産すれば、原油相場は最長1年間で1バレル=40ドルやそれ以下の水準まで下落するという見通しを示した。


日本株は米企業の決算失望や米国株の下落、15-16日まで開催されている日米貿易協議への景気感などが重石となる。今週以上は米国だけでなく、日本企業の決算発表も増加してくることで、決算にらみの神経質な地合いとなりそうだ。

その他、今週末の米国実質連休、4月27日以降の日本市場10連休を控えて、ポジション手仕舞い売りや利益確定売り、ヘッジ売り、先物売り仕掛けの仕込み売りなどの戻り売り圧力も強い。


その反面、米中貿易協議の進展期待や英国のEU離脱問題一服、世界景気の下げ止まり期待などが日本株の下支え要因となる。日本株の個別では、NTTドコモによる端末代金の分離と値上げ方針を受けた市場の好感度合いも注視されそうだ。