本日の相場-20190409

9日の日本株は小幅反発後の根強い戻り売り圧力が焦点になっている。8日の米国株市場では、NYダウが前週末比83ドル安で終了した。


米国株は今週後半から本格化する決算発表への警戒感などから、高値警戒売りや新規投資の手控えが優勢になった。個別では米航空機大手ボーイング株が大幅に下落最新鋭機737MAXの墜落事故を受け、737型機の生産を2割減産すると発表したことなどが悪材料になっている。


原油相場は続伸。リビア内での軍事衝突などを受けて、中東地域からの原油供給の打撃懸念が広がった。米国の資源エネルギー株にはプラスになったが、米国での物価上昇要因となることで米国債金利が上昇。米国株の調整下落を後押しさせている。一方で前週末の米雇用統計の改善もあり、ITハイテク株は上昇となった。


日本株は米ITハイテク株の上昇や原油高などが関連株を下支えする。米国債金利の上昇は利ざや縮小懸念の一服により、日本の金融か株のサポート要因となる。為替相場でも原油高が資源国通貨を下支えしているほか、米債金利の上昇がドル安を制御している。


その反面、今週からは米国のほか、日本でも決算発表がスタートする。米中貿易交渉や英国のEU離脱問題、それに関連した今週のEU臨時首脳会議など、不透明材料は山積したままだ。日本株は月末からの10連休も警戒されており、高値圏では小刻みな戻り売りやヘッジ利、先物売り仕掛けの仕込みなども想定される。